準確定申告とは?必要な書類と流れを解説
- 啓太 須田
- 7 日前
- 読了時間: 3分

この記事を読んで分かること
準確定申告の手続きの具体的な流れ、必要な書類、注意点を解説しています。 「相続が発生したけれど、税金の申告はどうすればいいの?」という不安をお持ちの方の参考になる内容です。
具体的な内容
準確定申告の手続きの流れ
準確定申告の具体的な手続きのステップを順を追って説明します。
1. 相続人の代表者を決定する
相続人が2人以上いる場合は、以下の2つの方法から申告方法を選ぶ必要があります。
【代表者を決めて一括申告する場合】
一人の代表が申告書をとりまとめ、「準確定申告書付表」に全相続人が連署します。
期限内に全員が納税する必要があるため、代表者がスケジュールや資料の取りまとめを行うことで、スムーズな申告が可能です。
【各相続人が個別で申告する場合】
マイナンバーなどの個人情報の共有に抵抗がある場合は、個別申告も可能です。
各自が作成した申告内容を他の相続人に通知する義務があります。
2. 申告に必要な書類を準備する
準確定申告には、以下の書類を揃える必要があります。書類は国税庁のウェブサイトまたは税務署で入手可能です。
書類名 | 説明 |
準確定申告書 | 通常の確定申告書に「準確定」と記入。第一表で金額計算、第二表で内訳記載。 |
準確定申告書付表 | 相続人が複数いる場合に必要。全員の情報・相続額を記載。 |
マイナンバーカードの写し | 表裏両面のコピー。通知カード+身分証明書でも可。 |
故人の源泉徴収票 | 会社員なら勤務先、年金受給者は支払元から取得。 |
控除証明書 | 生命保険料・社会保険料などの控除対象証明書。 |
医療費控除の明細書 | 故人が支払った医療費を記載。医療通知書を基に作成。 |
委任状 | 還付金を代表者が受け取る場合に必要。 |
3. 書類を作成する
相続人の人数によって、書類の書き方が異なります。
【相続人が1人の場合】
第一表・第二表の表題に「準確定」と記入。
住所・氏名欄を2行に分け、上段に「被相続人(故人)」、下段に「相続人」の情報を記載。
氏名の前に「被相続人」「相続人」と付け、故人の死亡日も記載。
【相続人が2人以上の場合】
第一表は故人(被相続人)の情報のみを記入。
死亡日や相続人の詳細は「付表」に記載。
付表には代表者および他の相続人の氏名・住所・マイナンバー・生年月日・職業・続柄などを記入。
4. 書類を提出する
申告書類一式をそろえたら、以下のいずれかの方法で提出します。
【提出方法】
・税務署に持参 窓口で職員のチェックが受けられ、不安な点を確認できます。
・郵送 管轄の税務署宛てに書類一式を送付します。
・e-Tax(電子申告) マイナンバーカードなどの電子証明書が必要です。
まとめ
準確定申告の手続きは、相続人が一括して申告する方法と、個別に申告する方法の2通りがあり、家族の状況や個人情報の共有に対する考え方に応じて選択できます。 必要な書類は多岐にわたり、申告書や源泉徴収票、控除証明書、医療費控除明細書などを揃える必要があります。
申告書類の作成にあたっては、相続人の人数によって記載内容や添付書類が変わるため、正確な書き方を理解することが大切です。 提出は税務署への持参・郵送・e-Taxのいずれかで行えますが、不安がある場合は税理士に相談するのも有効な選択です。
準確定申告は、故人の大切な財産と責任を引き継ぐための重要な手続きです。 期限を守り、必要な準備を整えて、落ち着いて対応していきましょう。
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